皆さんもこれまでの人生のなかで一度は出前のお世話になったことがあるかと思います。忙しい時には自分で料理をする必要もなく、わざわざどこかへ出かけて食る必要もなく、とても助かるサービスではないでしょうか。ピザや寿司、蕎麦、中華料理など様々な料理が選べるのもうれしいことですね。配達されるまでの時間も短縮のための工夫が重ねられているそうで、自宅に居ながら電話一本で出来立て熱々の料理を食べることができます。
さて、そんな出前に欠かせないのがおかもち(岡持ち)です。
現在有名なのは箱型のおかもちですが、昔は平たい桶に持ち手とふたをつけたものだったようです。おかもちの語源には様々な説があります。桶のようだった昔の形から「桶持ち」となった、桶に取っ手がついた形状が丘のように見えたからなどです。また、岡持ちは検飩箱(けんどんばこ)とも呼ばれるそうです。検飩箱の語源ははめ込まれたふたを上下にスライドさせるための機構を指す「検飩」という言葉だそうです。
かつては片手に自転車やバイクのハンドル、片手におかもちという少し危険な運び方が普通でしたが、車両後方におかもちをつりさげられるバイクが登場し、出前の安全性も向上しました。専用のバイクには空気ダンパーや金属のばねが組み込まれており、バイクの振動を吸収してきれいな料理を届けることを可能にしています。このようにおかもちにはあまり知られていない歴史がありました。出前を支えてくれる縁の下の力持、おかもちに注目してあげるのもいいのではないでしょうか。